タオルを織る工程では、準備されたタテ糸/パイル糸ビーム、ならびに、ヨコ糸
ボビンが、織機の所定の位置にセットをされ、一定のタテ糸ヨコ糸密度で、一定のパイル
倍率を持った、タオル生地として織り上げられます。
プレーンでフラットなタオル生地の生産に重点を置いた、ドビー織りのタオル織機を
保有している強味をいかすべく、2000年にドローイングマシンを導入し、
用途・目的・TPOを踏まえて、タテ糸・パイル糸・ヨコ糸の組み合わせ(太さ)を
変更するだけではなく、抜本的にタテ糸密度を変更した織機を用意して、タテ糸・
パイル糸・ヨコ糸を組み合わせた生地を織り上げています。
一時間に三十数回の頻度で織機室全体の空気を入れ替え、タオルを織るのに適した温度湿度を保ち、同時に、タオルを
織り上げる際に発生する毛羽を回収し、リングコーマ紡績機で紡がれる甘撚りのデリケートなパイル糸に、必要最小限の
糊をつけて織り上げ糊をぬくことを実現しています。
回収された毛羽は、シャーリング工程でカットされる糸とともに、厚紙にすき込んで再生利用されます。
スイス製スルーザープロジェクタイルウィービングマシンの運転と整備保全を習熟したスタッフにより、糸の特性が
引き出され、使い心地良く使い勝手の良いタオルが織り上げられています。