タテ糸・ヨコ糸を巻く工程では、巻き取る糸の種類やロットに応じて、部分整経機、
見本整経機、ダイレクトワーパー、サイジング糊つけ機、1本糊つけ機等を使い分け、
タテ糸・パイル糸を準備します。
多品種少量対応する中で、効率良く準備出来る糸量を算出し、今治タオル産地の
染色整理工場で、先晒し先染され(糊つけされた)糸を入荷し織り上げるまでの準備に
入ります。
一定の糸のひっぱり強度と伸度を持たせるために糊つけされた単糸や双糸を、一定の
テンションで均一にムラなくタテ糸ビーム、パイル糸ビームとして、別々に準備を
します。
この工程の良し悪しにより、糸の特性を引き出した(やわらかで毛足の長い)
タオルづくり、織り上げる際の糸切れの頻度が大きく左右されます。
ヨコ糸を巻く工程では、専用のヨコ糸巻き機により、織機の端にセットされるヨコ糸をヨコ糸ボビンとして準備します。
ヨコ糸の比率は、一般的なタオルの15%から20%になりますが、この糸の巻き具合と、織機の端に装備がされている
アキュムレーター(ヨコ糸挿入装置)の良し悪しにより、織り上げる速さと織り上げる際のヨコ糸切れの頻度が大きく
左右されます。